最初に
就職した会社は
拳銃ケースのメーカーでした。
拳銃ケースは
折り紙のように1枚の革パーツを
折り畳み作られています。
その後
バッグデザイナーを経て
カバンの修理業で独立しました。
修理に来るカバンの多くは
「点」でものを支える構造になっています。
「点」に対して「面」でものを支える構造を
モノコック構造と言います。
卵や貝殻のように
1枚の素材で構成される
[ 単純かつ美しい、丈夫な入れ物 ]
そんなものづくりをしたい
と思うようになりました。
そうして
1枚の革パーツを折り畳むことで
multiが出来上がりました。
multiを組み合わせることで
色々なアイテムを展開させていきました。
「人は最初にした仕事と共に生きる」
拳銃ケースが教えてくれた何かは
ちゃんと自分の中に生きているようです。